「「施餓鬼会と先祖供養」」

納骨堂、永代供養なら東福院(東京都新宿区四ツ谷の納骨堂)

「施餓鬼会と先祖供養」(2023/04/21)

施餓鬼会と先祖供養

・ご先祖さまと合わせて全ての生命を供養する慈悲の仏事
仏教では、地獄・餓鬼・畜生を三悪道と呼び、その中の餓鬼道の住人が餓鬼です。
餓鬼世界は食物のない苦しみの世界。常に食物を求めさまよい苦しんでいます。
そのような餓鬼世界の住人が先祖の中にいるかもしれません。
そうならないために、菩提寺の住職の読経回向によって、先祖の成仏を願う法会が施餓鬼会です。

・飢えの世界 苦しむ餓鬼を救う助け合いの心
餓鬼世界では食物は炎となり水も喉を通りません。飢えの苦しみから逃れることができない世界です。その餓鬼に飲食(おんじき)を施すことから施餓鬼と呼びます。
この法会の目的は仏の慈悲の心の実践であります。

・施餓鬼ではなぜご先祖さま以外の生命も供養するのか
施餓鬼会には菩提寺に檀信徒が集まり先祖の供養をします。
さらに供養の対象は先祖だけにとどまらず供養する人のいない無縁の仏さまにも供養します。私たちも、子孫が途絶えればいつ無縁になるかもしれません。私たちの生命の背後には無数の先祖が存在しています。その先祖の一人でもいなければ自分は存在しません。
そこで、施餓鬼会では三界万霊・有縁・無縁の霊に飲食を施し供養します。
施餓鬼会の目的は、先祖はもとよりすべての生命の供養を行うことにもあるのです。

・ご先祖さまを偲び、亡き父母を想いこの善行を営む
施餓鬼会の供養は餓鬼に飲食を施すことでした。六道の世界が輪廻しているとしたら、今人間としてある私たちもいつ地獄や餓鬼世界に堕ちるともしれません。
また自分の先祖がもし餓鬼世界で苦しんでいるとしたら、なんとしても救ってやりたいと思うのが人情です。
餓鬼は自分の力でこの悪世界から脱出できません。施餓鬼会の法要がその救いの道とされているのです。
先祖を偲び、その大恩に感謝して、この法要に望みたいものです。この法要を営むことによって、自らも仏心を持つことができるという有難い働きもあるのです。

・施餓鬼の功徳
施餓鬼会は、この法要を営んだ人にも4つ利益は巡ってくるとされております。
長寿を得る功徳 自分が犯してきた悪しき因縁が消滅する功徳 災難病難を払い、福を招く功徳 先祖代々、子々孫々、現世の父母、兄弟、親族が餓鬼道にあったとしても浄土に生まれる功徳 昔の言葉に「情けは人の為にならず、巡り巡って我が身のため」とあります。
この法会の功徳は自分のためでもあるのです。

・施餓鬼会と塔婆供養
施餓鬼には法要後、故人を偲び、その恩に感謝してお墓にお参り、塔婆を建立するのが習わしとなっています。
塔婆を建てるということは先祖、父母霊に対する感謝の心、追善供養を形で表したものです。塔婆は亡き人への便りでもあり、最勝の種まきとされています。
大恩ある先祖。父母霊を供養するためにも、施餓鬼会に参加して、お塔婆をお建てして頂きたいと思います。

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